誕生石について

世界各国で誕生石は異なりますが、古来から「生まれ月が人の一生を支配する」と言い伝えられ、
また「宝石を身につけて魔除け1やおまじないに使う」ことも多く行われていました。
その2つが結びついて誕生石が生まれたとも言われています。
普通、誕生石は生まれた月の誕生石を常時身につけるという方法が一般的ですが、その月々にその月の宝石を取り替えてつけるという方法も行われています。


1月 ガーネット

宝石ことば
貞節・真実・貞操(忠実)・友愛

宝石のメッセージ
貴方に忠実でいたい・変わらぬ思い

プロフィール

ガーネットは通称「ざくろ石」といいますが、本来の語源はサンスクリット語の「疲れた」が、 ギリシャ語の 「年寄り」やラテン語の「粒や種」になり、ここから「種を無数につけたもの」という名詞に用いられ、 「グラーナトゥ」(ざくろ)という言葉が誕生しました。 これを英語で「ガーネット」と呼ぶようになったとされています。
いずれにしても、 ザクロの真っ赤にはじけた実のイメージから、またその色から「ガーネット」の名前が 誕生したわけで、 日本語では「紅榴石(こうりゅうせき)」と呼ばれています。
深い岩山の割れ目から顔を覗かせる 光景は、まさに宝のザクロです。

ストーンパワー

上質の赤ワインのように艶やかな輝きを放つガーネット。古代エジプト時代からお守りとして用いられてきた、 最も古い宝石の一つです。
赤い石は昔から、血行をよくしたり、血を固める効果、また、兵士たちが流血を逃れる ために身につけていたなど、血にまつわるお守りとして使われてきました。 身につけている人をいつまでも変わりなく、 愛情と忠誠を尽くす石。肌身離さず身につけていると、持ち主の身を 守り、幸福をもたらしてくれます。
ただ、この石は持ち主の願い事を無条件に聞き入れ、貞節を誓う石ですが、 他の石に浮気をすると、その効果はたちまち消え失せるともいわれています。恋人の心移りが心配な人は、 ガーネットに願いをかけてお守りにすると良いでしょう。 また、コツコツとした地道な努力を実らせ、 成功へと導いてくれるパワーもある石です。


2月 アメシスト


宝石ことば

誠実・心の平和

宝石のメッセージ
何事も御用心・人生の悪酔いを排除

プロフィール

アメシストはギリシャ語で「アメテュストス」といい、これが語源となりました。本来はブドウ酒を意味する 「メツウ」(メチルアルコールの語源)が「酔う」の「メタス」に変化し、これを否定形にして 「アメテュストス=酒に酔わない」になったとされています。
日本では「紫水晶」と呼ばれ、水晶の中でも紫・青色系統の石を「アメシスト」と呼んでいます。

ストーンパワー

アメシストはギリシャ語で「酒に酔わない」という意味があることから、酔いを防ぐ力があるとされています。 また、キリスト教世界では、この「酔わない」という意味を、人生の悪酔いを避けたい聖職者と結びつけ、 アメシストとの関わりを一段と強め「司教の石」として、高僧の指輪などにはめるようになりました。
また、「恋人を招き寄せる石」としても有名で、その反面「恋の情熱が高まりすぎると、自然にさます魔力」 もあるとされています。恋の情熱をさまし落ち着かせるのはヨーロッパの言い伝えですが、中国でもアメシストは 精神安定の妙薬と信じられていました。アメシストをさらさらの粉になるまで引き、他の薬を混ぜたもので、 お茶と一緒に飲むとリラックスできるそうです。
アメリカの予言者エドガー・ケイシーも「精神に調和を与え、 気性をコントロールする石」と語っています。 精神安定に良いことから、「不眠を直す石」「集中力を高める石」ともされています。


3月 アクアマリン

宝石ことば
聡明・沈着

宝石のメッセージ
不老・海難防止

プロフィール

ラテン語のアクア(水)とマリン(海)から名付けられた宝石。美しい海の色をしていることに由来しています。
透明度の高いこの石は、清廉な心の象徴、また清廉な心は不老にもつながるため、長寿のシンボルとして、 近年人気の高い石の一つになっています。 鉱物的にはベリル(緑柱石)の一族で、エメラルドと同じ物質なのですが、海水青色のものをアクアマリン、 緑色のものをエメラルドと呼び分けています。
同じ石なのにエメラルドに比べ、かなり大きなものも産出され、 内包物が少ないのが特徴です。 昔、夜の観劇会やパーティがロウソクやガス灯の下で繰り広げられていた頃、このアクアマリンは夜の光の中で、 水を得た魚のごとくキラキラ輝いたので、「宝石の夜の女王」の名を持ち、パーティ好きな貴婦人たちに 愛されました。夜になると人工照明の下で一段と輝き、その魅力を発揮する性質は、意外に知られていません。
地中海の海に似ていることもあって、特にヨーロッパで珍重されています。中でもイギリス人は圧倒的にこの石を好むといわれています。日本では「藍玉(らんだま)」といいます。

ストーンパワー

その透明感と海水のイメージが、人間の精神的な深い海を連想させ、深いところに巣作る悪魔を退治する石、 ひいては未来を予測する石として人々に信じられてきました。 この石は同族のエメラルド同様、水に浸してその水で目を洗うと視力が強まり、眼病のある人は治る、 という伝説や呪いが不思議なほど多くあります。
夜になっても清廉な輝きを失うことのないアクアマリンの石の精神(ストーン・スピリッツ)は、人生の暗闇に 落ち込んだとき、きっと何か新しい希望の輝きを教えてくれるはず。 航海・海難防止の守護石。船員(海運業者)の守護石なのです。中力を高める石」ともされています。


4月 ダイヤモンド

宝石ことば
清純無垢

プロフィール

語源はギリシャ語の「アダマス」。
屈服しない不屈なもの、侵し難い、征服しえない力のあるものという意味からきています。
ローマ時代の博物史には「毒を支配しそれを無力にする。激しい精神錯乱の発作を追払い理由のない恐怖を追い出す。 それゆえ『強制者』と呼ぶ」と書かれています。
蛇の唾液から生まれたとされ、毒性を持つ宝石として恐れられてい ました。何者にも侵されない性質は、人々に恐ろしさを与えたに違いありません。心臓の近くの左腕に身に着けると、 活力を保持して健康を守り、調和を促進するといわれ、既にローマ時代には婚約指輪として使われる一方、細かく砕い て毒薬として敵に飲ませたといわれます。

ストーンパワー

金剛石で語源は「アダマス」。服従させることのできない、屈しない、という意味を持ちます。 ダイアモンドは鉱物最高硬度の硬度10。
この硬さから、魔を払い、呪いを跳ね返し、毒を消す強力な魔法護符とされていました。また、王権神授のシンボルであります。 嘘をついている者にダイヤを持たせると、曇ったり青ざめたりするといわれ、古代の裁判で用いられたといわれています。
4つのC、colour(色)、cut(カット)、clarity(クラリティ、傷)、carat(カラット、重さ)によって、 等級がつけられます。


5月 エメラルド

宝石ことば
幸運・夫婦愛

宝石のメッセージ
視力の回復・裁判に勝つ

プロフィール

緑の代表石エメラルドは、新緑の季節に相応しく、ほとんどの国の5月の代表石で、その美しい緑は 「エメラルド・グリーン」という言葉を生んだほどです。エメラルドは古代に東方からヨーロッパに伝来しました。
サンスクリット語の「スマラカタ」が、緑石を含む緑石を指す「エメラルド」に変化したといわれています。 「エメラルドと人間に傷の無いものはない」とはよく言われる言葉ですが、一般に石れい※と呼ばれる特有の内包物や、 細かい傷がほとんどのエメラルドに見られます。それは肉眼でもわかるほどですが、目障りだったり、美しさを損なうものは別として、 エメラルドが形作られるときに必然的に出来るもので、むしろ天然石であることの証拠ともいえるのです。
※石れい-宝石の表面及び内部のキズの総称。単なる傷ではなく、劈開(一定方向に沿って割れる結晶鉱物の特性)、 亀裂、ガス、液体包含物、空隙など、その宝石に含まれているものを全て指す。

ストーンパワー

伝説ではソロモン王が神から4つの方角を表した四種の宝石を授かり、これによって世の中を統治する力を得たといわれ、 その四種の宝石とは、ルビー・ラピスラズリ・トパーズ・エメラルドだったとされています。 また、昔ヒンズー教の高僧たちは完全なエメラルドはあらゆる種類の毒に対して効き目があり、人間の罪を清める石と信じていました。
妻が持つと憂鬱な心の状態を解き放ち、愛情を深めて貞節を尽くし、幸せになることが出来ます。 一方で、不定や不誠実を嫌い、壊れ易いというジンクスがあります。エメラルドが壊れたり紛失したら御用心。
ヴィーナスに捧げられたことから、女神の宿る金曜日に身に着けると、効果があるといわれています。 特に芸術的なことには、ひらめきを授かるとも・・・


6月 パール

宝石ことば
健康、長寿、富

プロフィール

ムーンストーンとともに、6月の誕生石。 パールはラテン語の貝を意味するペルナpernaに由来します。
前2000年ごろのペルシアの彫刻に真珠の首飾りがみられますが、一般に装身具として使われるようになったのは、 プトレマイオス朝(前305~前30)の後期以降といわれています。
クレオパトラがアントニウスをむかえた宴会で、真珠をブドウ酒にとかして飲んだという伝説もあります (実際には真珠はブドウ酒にはとけない)。
日本では、「古事記」「日本書紀」に記述がみられます。

ストーンパワー

パールは宝石です。紀元前3000年前から、古代オリエント、エジプト、中国、インド、日本などで信仰や癒しの シンボルとして崇められてきました。
7色の輝きは、アラゴナイトという炭酸カルシウムの結晶と、有機物の層が作るもの。 貝、とくにアコヤ貝の仲間や貽貝の中で、砂粒などの異物刺激に対する防御反応により分泌される、アラゴナイトによって形成されます。
古代ローマやオリエントでは月神、中国では水龍の宝、日本では魂・仏教の7宝として、崇められてきました。水や月、 命と関係つけられることが多くあります。

6月 ムーンストーン

宝石ことば
幸福、愛

プロフィール

白乳色や透明のフェルドスパー(長石)の一種です。 結晶が膜状になっており、研磨することで光の干渉によりこのような色に見えます。 この色が月の光のように見えるため、ムーンストーンと呼ばれるようになりました。

ストーンパワー

離れ離れになった恋人同士でも、同じ月を見ることができ、 月の光で結びついていることから、愛の石とも呼ばれるようになりました。 また、優しい光で心をリラックスさせる効果があるとされています。
ストレスを癒してくれる誕生石です。 穏やかな性格になり、人間関係も良くなると言われています。


7月 ルビー

宝石ことば
情熱、威厳、愛

プロフィール

宝石 。紅玉。ダイヤモンドに次ぐ、硬度9という硬い石。
サファイアと同じコランダムという鉱物に属します(酸化クロムが入ると赤色のルビーになる)。
赤の色合いが淡いものはピンクサファイアとして区別し、濃いものをルビーとします。 結晶の形は六角柱状で、先端は先細になっているか、平ら。
名前は、ラテン語のruber(赤)から。 最高級のルビーは、ミャンマーのモゴーク地域から産出するもので、ピジョン・ブラッド(鳩の血)と呼ばれるものであります。

ストーンパワー

燃えるような赤い色から、血や炎に例えれ、愛、喜び、勇気、王者、不老不死の守護として用いられました。
身に危険が迫ったとき、色を変えて知らせてくれるといわれています。


8月 ペリドット

宝石ことば
夫婦愛・夫婦の幸福・豊穣

宝石のメッセージ
心の喜び・知恵と分別

プロフィール

ペリドットは和名では[橄欖石](かんらんせき)と呼びますが、19世紀には色によって「クリソライト」、 オリーブグリーンのものを「ペリドット」、鮮やかな黄緑色のものを「オリビン」と呼び分けられていました。
国によっても呼び方が異なり、イギリスでは古くから「オリビン」、ドイツでも鉱物学者は「オリビン」と呼び、 アメリカでは「クリソライト」と呼ぶ人が圧倒的に多かったのです。
しかし「オリビン」も「クリソライト」も古語から来ていることと、 緑色のガーネットが「オリビン」と呼ばれていたことから、混乱を招きやすいという理由で、各国[ペリドット]と 共通に呼ぶよう国際協定が出来ました。
8月の誕生石になったわけ:7月の真っ赤な太陽が8月になって、 黄金の輝きに変わることから、1952年に8月の誕生石に選ばれました(フランスでは9月の誕生石です)。

ストーンパワー

「ペリドット」は19世紀になって、紅海のセント・ジョン島で再発見(古代に採掘されていた)されるまで、 長い間「トパーズ」の名のもとに産出されていました。逆に「トパーズ」は「クリソライト」と「ペリドット」のことを指していました。
マルボドゥスのラテン詩『宝石について』(11世紀)の中に「トパジウスは、同じ名前の島で産出し、 それは珍しいのでとても高価。この石は2種類あり、純粋な黄金に似たものと、淡く澄んだものとがあり、 それは痔を治す」とあり、また「月を感じ、煮えたぎる熱湯を鎮める」とあります。
「月を感じる」というのは、 精神病に良いと解釈され「煮えたぎる熱湯を鎮める」は、心の熱狂状態を鎮める、頭を冷やすの解釈と考えられます。 これについては、その500年後にカミロ・レオナルドゥス(16世紀)が『宝石の鏡』の中で 「緑色を帯びた金色のトパーズ(ペリドット)は、煮えたぎった湯に投じるとたちどころに冷水になる。
したがってこの石は、持ち主の色欲を和らげ、狂気、その発作を鎮め、痔を治し血の流れを止める」と、 同じようなことを記しています。
色欲も頭を冷やせば和らぎ、「痔を治す」は唐突な感じを受けますが、 これは出血を止めることから派生したと解釈できそうです。


9月 サファイア

宝石ことば
徳望・誠実・貞操(フランス=後悔)

宝石のメッセージ
浮気封じ・信仰・高潔

プロフィール

成分はどちらも酸化アルミニュウムで、宝石質コランダム(鋼玉)ですので同じです。 ここにクロムと鉄が含まれて赤い色になった宝石が「ルビー」で、それ以外のものを「サファイア」といいますが、 一般的には青色のものだけを「サファイア」と呼んでいます。
サファイアの青色の中でも、かすかに紫がかった濃いブルーで「カシミール・サファイア」、 または「コーンフラワー・ブルー(矢車草色)」といわれるものが最高級とされています。

ストーンパワー

古代インドのヒンズー教では7月を「サファイアの月」と決め、サファイアは土星の影響を受けているので、 その持ち主はシャニ(土星神、ローマではサターン)の恩恵を受けると信じられていました。
シャニは冥界に関わり、人の運命を左右する神としてヒンズー教徒に浸透していました。 サンスクリット語の古い薬物学文献には「サファイアの粉は苦い味で、風邪と憂鬱症の体を温め、 またそれを持っているとシャニの怒りを和らげる」と記載されています。
カボッションカットされた サファイアに光を与えると、丸い部分を中心に六条の線の出るものがあり、これを「スター・サファイア」と呼びます。 「スター・サファイア」は三つの光の交差が「信頼」「希望」運命」を表しているとされ、「運命の石」、 ドイツでは「勝利の石」と呼ばれて珍重さました。
この「スター・サファイア」は、それが他人の手に渡っても、 最初の持ち主に幸福があるとされ、インド仏教との間では「サファイア」はあらゆる宝石の中で最高に尊い石とされ、 それを持つと心の平和を失うことがないと信じられていました。 ユダヤ、キリスト教ではモーゼの「十戒」が刻まれたのもこの石だとされ、 宗教上の儀式や聖職者の指輪に用いられ、中世には「司教の石」「幸福の石」とも呼ばれ、 法王や皇帝、王様など権力者の冠に「サファイア」を嵌めるのが流行り、宝石としても高い地位を築いてきました。
この石を持っているだけで病気は回復し、持ち主を裏切るものがあればその力を失わせ、闘争心を消し、 人とのハーモニーを高める石だといわれています。またこの石を身に着けていると、 よこしまな考えや色欲を消すことが出来るので、僧侶や永久の平和を願う人たちが持つに相応しいとされ、 不義や好色は人が持つと色が濁る、といわれています。


10月 ピンクトルマリン

宝石ことば
希望

プロフィール

結晶を熱すると電気を帯びます。日本名で電気石とも呼ばれています。
1907年セイロン島で発見されたと言われています。その昔、儀式や占いなどに使用され、特別な宝石でした。 誕生石としては、ヨーロッパで長く愛されています。 トルマリンの特徴として、産地により色が異なり多くの色が存在します。また色により呼び名が変わることもあります。

ストーンパワー
健康に効果があり、精神的にも影響があるといわれています。
何かを考えるときや落ち着きたいときにパワーを発揮します。 目標を達成したいときなどには、意思を強くしてくれます。
また、恋愛、出会い、結婚など恋を呼び込む宝石とも考えられています。
 

10月 オパール

宝石ことば
名誉の保護・心眼

プロフィール

通常使っている「オパール」はドイツ語で、サンスクリット語の「宝の石」が語源とされています。虹色に輝くことから希望を意味し、幸せを招く「神の石」として古くから珍重されています。
ローマ時代にはラテン語で「オパルス」といっていました。プリニウスは著書『博物誌』の中で「その無類の美しさのため、この石はパエデロスだ」といっています。「パエデロス」は「可愛い子供」とか「お気に入り」とかに訳されており、彼自身は「美しく見える宝石の総称」だと述べていますが、時代とともにオパールのことを指すようになります。

ストーンパワー

眼の病を癒す効果があるといわれています。
また「聖なる石」であり、それは神様が子供の目でつくった石であり、澄んだ瞳で物事を見ることがどんなに大切かを、この石は古代から伝えています。人生に行き詰まったときにこの石を見つめていると、石の放つ虹彩が人生色々、幸せの形も色々、感じるのはあなた次第だといっています。
また、オパールは「愛の石」でもあります。この石は5~10%の水分を含んでいるため、乾燥するとヒビ割れてしまいます。人の愛も枯渇するとバラバラになってしまうように、いつも愛情をかけて肌に触れさせていないと色褪せてしまいます。そして、可能性と夢を応援する石でもあります。


11月 シトリン

宝石ことば
知恵・直観力・希望・潔白・友愛

プロフィール

和名:黄水晶
珍しい天然のシトリン(黄水晶)です。 シトリンとはフランス語ではレモンを意味します。レモン色に近いものも存在しますが貴重です。
シトリンの色は トパーズに似ていることから、磨かれたものがシトリン・トパーズという宝石名で売られています。
しかし、市場のシトリンのほとんどはアメシスト(紫水晶)を加熱処理したものです。
シトリンは11月の誕生石 のひとつです。 シトリンの黄色の原因は、アメシストと同様に鉄の混入です。ただ、アメシストがFeO4の状態で鉄を含んでいた のに対して、シトリンはFe2O3の状態で鉄を含んでいます。この差が色の違いの原因と考えらています。
産出量が異なるのも (アメシストは多く、シトリンは少ない)、これが原因と言われています。また、ひとつの結晶の水晶で、アメシストとシトリンが 共存している水晶があり、この水晶はアメトリンと呼ばれています。 また、黄色い水晶としてレモン水晶が知られていますが、シトリンとは別物です。

ストーンパワー

ゴールデンイエローのシトリンは太陽の恵みを湛えた宝石として親しまれてきました。シトリンのもつ黄色のパワーは、 好奇心や知識欲を刺激し、機知や賢さを増大させるといわれ、机の上におけば話が弾み仕事に忠実になり、活力が得られる といわれています。


11月 ロンドンブルートパーズ

宝石ことば
誠実・豊穣・幸運・出世・恋愛成就・博愛

宝石のメッセージ
友情や愛情を育てたい、明るい希望

プロフィール

希少な石だったため、ギリシャ語の「探し求める」が名前の由来となった説と、紅海にある伝説の島「トパジオス島」が由来になっているという二説があります。
日本では翡翠と並んで代表的な宝石であり、かつては有数の産出地でした。
現在、宝石として市場に出ているブルートパーズは処理によって、鮮やかな色に発色しているものです。
当店では特に色味の深い、ロンドンブルートパーズを使用しています。

ストーンパワー

「太陽の石」とも呼ばれているトパーズは、持つ人の魅力やスピリチュアルな能力を引き出し、周囲に認めさせるパワーがあります。ユダヤ教の祭司は、トパーズを指導者にふさわしいカリスマ性とアピール力をもたらす宝石として愛用していました。
ヒーリングストーンとしても多様性があり、肉体とメンタルの両方に働きかけ、内臓の不調や不眠症の解消に効果があります。
また、身に付けていると評価が上がってきたなど、ビジネス面での効果を感じている人も多いようです。
太陽のパワーにたとえられるように、明るいエナジーを提供してくれます。


12月 タンザナイト

宝石ことば
冷静・空想・誇り高き人

プロフィール

タンザナイトは、1967年タンザニアで発見された青紫色のゾイサイトのことです。 名づけは、当時のティファニー副社長が“タンザニアの夜”から考えられたと言われています。
発見は新しい宝石ですが、産地がタンザニア、南アフリカなどの一部のみで採掘され、 大きくきれいな石はコレクターの間では高値で取引されています。 また、考えが迷ったときなどは正しい方向を導いてくれるとも言われています。
冷静な判断や、愛情に流されることがなく、人生の転機などで守ってくれることでしょう。


12月 トルコ石

宝石ことば
成功・命中

宝石のメッセージ
旅の守護・繁栄・与える喜び

プロフィール

透き通る冬の晴れた日の空の色。古くはアリストテレスも『鉱物書』(BC4世紀)の中で、「空気が純粋ならトルコ石の色も純粋。空気が濁ると石も濁る」と、空の青さと石の関係を述べています。
古代エジプトの初期の墓や古代インカの財宝の中に発見されているところからも、トルコ石の歴史は古く、紀元前3千年頃には着けられていたと考えられています。カフカス山脈で生ずるとして、ギリシャでは「カライナ」、ローマ時代には「カレイズ」と呼ばれていました。
「トルコ石」と呼ばれるようになったのは十三世紀頃で、主産地であるイランやシナイ半島からトルコ方面を経由してヨーロッパにもたらされたことによるものです。
中央アジアの各地では、ラクダと馬の護身符として不可欠の石で、特に馬には必ず付けておく風習がありました。

ストーンパワー

古来この石は自分で買うより人に貰うと幸せになれるという、ちょっと変わった性格を持っていました。逆をいえば、うまく行っていない人にこの石をプレゼントすると、お互いの間を仲直りさせる力があると言われています。
また、護身符としての特徴は、他の人から貰った場合に限って、事故から身を守る力を発揮するといわれます。


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